研究課題
若手研究
本研究では、高塩分環境下でのマクロファージの炎症促進機構を、申請者が新規同定したあるRNA結合タンパク質に焦点を当てて解明することを目標とする。申請者は予備実験から、この因子の欠損により浸透圧調節性トランスポーターの発現低下と炎症サイトカインの分泌低下が起こることを見出した。本研究では当該RNA結合タンパク質の転写後調節機能と生理的意義を、in vitroでの遺伝子発現・翻訳解析とin vivoでのマクロファージ特異的遺伝子欠損マウスの解析により明らかにする。成果は塩分過多による健康への影響の理解と炎症性疾患の新規治療開発に貢献すると期待される。