研究課題
若手研究
多発性硬化症は神経炎症を繰り返しながら徐々に神経変性を来す中枢神経自己免疫疾患である。複数の再発予防薬が開発され、病初期の再発と寛解期の病像のコントロールは可能となってきている。現在の治療のアンメットニーズは慢性期で、すでに障害を受けた神経細胞、軸索の再生とそれによる機能改善を得ることは患者の長期的QOLの維持をもたらす。本研究では複数の多発性硬化症モデル動物を用い、本疾患の慢性期における神経修復に挑戦し、その背景の分子学的メカニズムを検証する。