研究課題
若手研究
既存の抗うつ薬が効かない「治療抵抗性うつ病」はうつ病患者の約3割を占めるとされる。このような方に対し、麻酔薬の「ケタミン」が有効であると欧米を中心に報告されている。しかし、ケタミンの抗うつ効果の作用機序はいまだ不明な点が多い。そこで本研究では、治療抵抗性うつ病患者を対象に、ケタミンを静脈投与し、解離症状を含む投与中の主観的体験を尺度や自然言語処理を用いて解析するとともに、ケタミン投与中や投与前後の脳波を測定して、ケタミンによる抗うつ効果を心理学的・生物学的視点から解明する。