研究課題
若手研究
頭頚部がんに対する放射線治療では、口腔内歯科用金属の後方散乱線による粘膜炎の増悪を予防するためにマウスピースが使用される。マウスピースの作製は、歯科医師による歯型とりなどの作業が必要なため完成までに1週間以上の期間がかかり、がんの治療開始が遅れる。近年、歯科で普及しつつある口腔内スキャナによる光学印象技術を使用し、光造形型3Dプリンタでマウスピースを作製することができれば、治療開始までの期間の短縮が可能となる。本研究では、光造形型3Dプリンタで作製したマウスピースの有効性、安全性を検討し、実際の臨床で使用可能か検証を行う。