研究課題
若手研究
川崎病は小児に発症する急性の全身性血管炎である。迅速かつ正確な病態評価と治療反応性の予測が治療の鍵となる。本研究では、血管内皮グリコカリックスの障害が川崎病の病態進行と治療反応性に与える影響を評価する。グリコカリックスの構成成分であり、血液中に脱落したシンデカン-1とヒアルロン酸の濃度、尿中シンデカン-1 を経時的に測定し、治療反応性や冠動脈病変の予測との関連を検討する。さらに、舌下粘膜の血流画像解析を用いて、血管内皮グリコカリックスの厚さを評価し、治療反応性との関連を検討する。本研究は川崎病の病態把握と治療反応性の新しい予測バイオマーカーを開発し、病態評価の向上に貢献することを目指している。