研究課題
若手研究
近年、特発性ネフローゼ症候群(INS)の発症機序に、抗ネフリン抗体の関与が強く疑われているが、本邦のINSと抗ネフリン抗体の関与についてまとまった報告はない。最近我々が開発した蛍光免疫染色法では、INS患者の腎生検組織の約80%で抗ネフリン抗体が陽性であった。INSにはステロイド感受性及びステロイド抵抗性ネフローゼ症候群(SRNS)が存在するが、INSのうちどのような症例がSRNSとなるかは不明である。本研究では、上記染色法で小児・成人のINS腎生検組織を用いた抗ネフリン抗体の評価や治療反応性との相関を検討する。抗ネフリン抗体陰性例では抗ネフリン抗体以外の抗体によるINS発症機序の解明を行う。