研究課題
若手研究
急性脳炎・脳症、脳膿瘍などの中枢神経感染症は一定数存在し、重篤な経過をたどる症例宿主因子も関与すると考えられる。本課題では『 中枢神経感染症を発症した症例の一部は、単一遺伝子異常に起因する 』との作業仮説のもとに研究を行う。感染症により中枢神経症状を発症した症例の中でも、重症例や非典型的な経過を示した症例、及び稀な病原体が同定された症例を研究対象とし、網羅的ゲノム解析による単一遺伝子異常の同定と、その病的意義の検証を行う。本研究で、中枢神経感染症の発症、重症化に関連する宿主因子を解明するとともに、『 単一遺伝子異常に基づく中枢神経感染症 』という疾患概念の確立を目指す。