研究課題
若手研究
発達性てんかん性脳症(DEE)は、治療抵抗性のてんかんと予後不良の神経発達を特徴とする疾患群であり、現在知られる116個のDEE関連遺伝子の中でGNAO1はDEE17と定義される。幅広いDEEの臨床スペクトラムを説明する分子メカニズムは、いまだ明らかにされていない。先行研究でGNAO1変異を有する患児由来iPS・脳オルガノイドを用いてGNAO1はRho GTPase経路を介して脳の秩序だった層構造を組織化する役割を担っていることが見出された。本研究では、ヒトの知的発達を支える分子群の発現調節機構としてのRho GTPase経路に着目し、DEEに対する新しい治療標的を同定する。