研究課題
若手研究
小児がん経験者のQOL向上のために、治療後の晩期合併症の早期発見と介入を円滑に行う小児がん長期フォローアップは重要である。晩期合併症に必要な介入はその重症度により異なるが、本邦には重症度を評価するための客観的指標がない。本研究では、晩期合併症の重症度評価を目的として米国で策定された「Modified CTCAE」の日本版を作成し、それを用いて小児がん拠点病院等の小児がん経験者を対象にデータを収集する。それをもとに晩期合併症別の重症度とその頻度の実態を把握するとともに、分析したデータに基づく晩期合併症診療体制の集約化と均てん化に向けた政策提言を行い、将来の医療リソースの最適化につなげる。