研究課題
若手研究
肝臓で合成する胆汁酸は肝臓に重要なだけでなく、消化吸収及び腸内細菌叢にも影響を与えます。肝硬変や慢性肝疾患では胆汁酸の成分や分泌量などが異なることが知られています。マウスの実験から胆汁酸と腸内細菌、肝腫瘍の関連性が示唆されたことを参考に人でも同様の機序が存在するかを明確にすることで、肝細胞がんの抑制や治療に関する新たな知見を得ることを目的として研究を行います。具体的には内視鏡をもちいて大腸の組織を採取したり、便から腸内細菌を同定したり、CTやMRIで肝臓の状況や血液中の胆汁酸などを測定して機械学習を含めて評価を行う予定です。これらの研究成果は国内・国外学会で報告するほか論文として公開予定です。