研究課題
若手研究
炎症性腸疾患(IBD)の病態には、腸内微生物由来の代謝物が密接に関与しているが、その詳細なメカニズムは未だ解明されていない。特にアジアで多く見られるGPR65の遺伝子多型はIBDの重要な危険因子とされるが、その分子レベルでの影響は十分に理解されていない。申請者はこれまでの研究で、特定の腸管代謝物がGPR65を介して腸管免疫細胞に作用することを明らかにしつつある。本研究では、この代謝物とGPR65を中心に解析を進めることにより、腸内微生物―代謝物―Gタンパク質共役型受容体軸がIBDの病態形成にどのように寄与するのかを解明することを目指す。