研究課題
若手研究
膵臓は解剖学的に消化管と密接に結びついており、消化管微生物に対する免疫反応は膵疾患の発症に関わるとされている。申請者らは急性膵炎の発症に伴い、腸管から膵臓へ移行した真菌をマクロファージや樹状細胞が認識した結果、活性化されたLRRK2が膵炎を重症化させることを見出した。このように、LRRK2が膵臓へ定着した真菌と急性膵炎を結びつける細胞内分子であることが明らかになったが、LRRK2と慢性膵炎・膵癌の関係は明らかになっていない。本研究では「腸内真菌叢」が「LRRK2の活性化」を介して慢性膵炎と膵癌に果たす役割を解明することを目指す。