研究課題
若手研究
心尖部肥大型心筋症(ApHCM)は本邦の肥大型心筋症(HCM)患者の15%を占める亜型である。致死的な不整脈や心不全のイベント発生は少ないとされるが、約10%の患者では心尖部瘤を形成し、致死性不整脈や血栓塞栓症を生じることで重篤な転帰を辿る。しかし、ApHCMにおける心尖部瘤発症の機序は明らかになっておらず、将来の心尖部瘤発症を予測することは困難である。本研究では申請者の所属施設に蓄積された10年を超える長期臨床経過データに加え、全エクソーム解析を組み合わせ、未知の心尖部瘤形成の遺伝的リスク因子の特定を目指す。