研究課題
若手研究
生化学的ストレスを受けた細胞は、統合的ストレス応答(Integrated stress response: ISR)により、「細胞生存か死か」の運命決定を行う。一過性のストレスはISRにより対処されるが、ストレスが遷延し、ISRが持続的に活性化する状況では、未だ解明されていない機構により、細胞死が誘導される。本研究では「ISR経路の構成分子であるATF4発現量が、生存か死かの選択を決定している」という仮説を証明すべく、疾患細胞モデルを用いて、ドキソルビシン心筋症におけるISRの細胞死誘導機構を解明する。さらに、ATF4の調節因子として「生存から死」への切り替えを駆動する実行分子の同定を目指す。