研究課題
若手研究
心不全は日本における主要な死亡原因であり、加齢とともにその罹患率は増加している。超高齢化社会を迎えた我が国では、「心不全パンデミック」が現実の脅威となっており、心不全進行に伴う心臓老化の制御機構の解明は喫緊の課題である。申請者は、ヒストンの翻訳後修飾であるクロトニル化が心臓老化に関与し、心臓特異的なエピジェネティック時計として機能する可能性を示している。さらに、このエピジェネティック時計はマクロファージの鉄ストレスに起因する慢性炎症によって制御されることが示唆されている。