研究開始時の研究の概要 |
急増する脳心血管イベントを予防するに、個々の疾患病態や予後を予測し介入の根拠となるバイオマーカーの探索同定が急務である。私たちは動脈硬化の新規分子マーカーである[NPC2],[IGFBP7],[CFD]の3つの分子が、動脈硬化の不安定組織成分での分布と脳心血管イベントの予後予測と相関することをみいだした。しかし、これら新規バイオマーカーが脳心血管イベント発症に関与する機序は明らかではない。本研究では、冠動脈組織や血液サンプルを用いて、新規分子マーカーの測定や空間プロテオーム解析を行い、脳心血管イベント発症の病態に基づくイベントの予後予測となる簡便な血中サンプルの新規分子マーカーの確立を目指す。
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