糸球体疾患における空間トランスクリプトームと病理所見の統合的解析

• 研究課題/領域番号: 25K19485
• 研究種目: 若手研究
• 配分区分: 基金
• 審査区分: 小区分53040:腎臓内科学関連
• 研究機関: 名古屋大学
• 研究代表者: 渡辺 裕 名古屋大学, 医学系研究科, 助教 (41008130)
• 研究期間 (年度): 2025-04-01 – 2027-03-31
• 研究課題ステータス: 交付 (2025年度)
• 配分額: 4,810千円 (直接経費: 3,700千円、間接経費: 1,110千円); 2026年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円); 2025年度: 3,120千円 (直接経費: 2,400千円、間接経費: 720千円)
• キーワード: 空間トランスクリプトーム / ネフローゼ症候群 / マルチオミクス解析

研究開始時の研究の概要

糸球体疾患の診断は、腎生検組織の光学顕微鏡による構造変化、蛍光顕微鏡による免疫複合体の沈着所見によって行われているが、分子レベルでの質的診断は行われていない。そのため、所見が類似している微小変化型ネフローゼ症候群と巣状分節性糸球体硬化症では診断に迷う症例を経験する。両者は、治療反応性や腎予後が異なるため、正確に診断し、治療方針を個別化することができれば患者の予後改善につながる。本研究では、空間トランスクリプトームの所見を利用して、糸球体疾患を再分類し、それを深層学習で特徴量を抽出した光学顕微鏡所見と統合することにより、糸球体疾患の新しい腎病理診断技術へ発展させるための基盤技術を創生する。