研究課題
若手研究
メルケル細胞癌(MCC)は、高率に再発、転移するため予後不良の皮膚悪性腫瘍である。しかし、稀少がんゆえ、その病態は未解明の点が多い。近年グルコーストランスポーター1(GLUT1)の発現が種々の進行期悪性腫瘍で増強しており、抗がん剤への抵抗性獲得にも関与していることが示され、GLUT1が治療ターゲットとなりうることが報告されている。本研究では、MCC培養細胞株および腫瘍モデルマウスを用いて、GLUT1抑制がMCCの細胞増殖、浸潤、転移を制御するか検討する。さらに、GLUT1阻害剤が免疫療法の効果に与える影響を検討し、GLUT1抑制を介した新規治療開発のためのデータを得ることを目標とする。