研究課題
若手研究
移植片対宿主病(GVHD)のステロイド不応例は予後が悪い。特に肝臓GVHDは臨床検体入手の侵襲性の高さからその病態生理には不明な点も多い。近年、ITK/BTK阻害薬であるイブルチニブやJAK1/2阻害薬であるルキソリチニブなど治療手段が増えているが各々の奏効率は高くない。このため、①マウスモデルを用いて肝臓GVHDに対するITK阻害薬の有効性と作用機序を遺伝子発現を含め評価し②過去の肝GVHD患者病理標本の遺伝子発現解析を行いITK阻害が有効な患者層を明らかにすることを目的とする。本研究を通じてITK単独阻害薬が有効な患者層が同定され臨床応用に向かうことが期待される。