研究課題
若手研究
代謝関連肝癌の増加に伴い、その発症メカニズム解明や治療法開発が急務である。申請者はH3K27脱メチル化酵素KDM6Bが代謝関連肝癌で特異的に発現低下し、癌細胞が脂肪毒性に抵抗性を獲得する機序を同定したが、MASLDにおけるKDM6B発現低下の意義や発癌機序は未解明である。先行研究では、KDM6B発現低下により代謝が変化すること、Kdm6b発現レベルにより腫瘍浸潤免疫細胞が異なることを確認した。本研究ではヒト肝癌検体や肥満・糖尿病モデルマウス、細胞株を用い、KDM6B発現低下の機序や代謝変化、免疫環境を解析し、代謝関連肝癌の発症予防と新規治療法の開発を目指す。