研究課題
若手研究
BRCA1/2遺伝子の生殖細胞系列異常は乳癌発症の危険因子である。また放射線照射はBRCA変異(以下、BRCA陽性)乳癌に対する治療や予防に大きな役割を果たしている。放射線はDNAを切断し細胞を障害するが、BRCAはDNA修復に関わっているため、BRCA陽性細胞ではDNA修復能の低下により、放射線感受性が高いことが示唆される。すなわち、BRCA陽性乳癌患者では陰性患者と比較し、治療や予防目的の放射線量を減量できる可能性がある。本研究では、BRCA異常を伴う乳癌と正常乳腺組織の治療至適放射線量を検討し、BRCA陽性患者に対する個別化乳癌放射線療法につながる科学的根拠の確立を目指す。