研究課題
若手研究
腸管神経系(ENS)の形成障害はヒルシュスプルング病(HSCR)などの異常を引き起こす。ENSの形成中、腸神経堤細胞(ENCCs)は腸間葉系細胞(EMCs)との相互作用を通じて制御されている。我々はこれまで、マウス胎生11.5-12.5日の短い期間に出現するGFRA1発現EMCsがENCCsの遊走や分化に重要な役割を果たすことを明らかにした。本課題では、GFRA1を発現するEMCsの遺伝子発現傾向を解析することで、ENCCs遊走を亢進させる細胞表面および分泌タンパク質の同定を試み、そしてex vivo腸管神経移植の実験系を使うことで、同定された分子が実際に腸管神経移植を促進するか検証する。