シングルセル解析・空間解析を用いた乳癌の治療抵抗サブクローンの解明

• 研究課題/領域番号: 25K19715
• 研究種目: 若手研究
• 配分区分: 基金
• 審査区分: 小区分55010:外科学一般および小児外科学関連
• 研究機関: 公益財団法人がん研究会
• 研究代表者: 尾辻 和尊 公益財団法人がん研究会, NEXT-Gankenプログラム がん細胞多様性解明プロジェクト, クリニカルリサーチフェロー (00827313)
• 研究期間 (年度): 2025-04-01 – 2027-03-31
• 研究課題ステータス: 交付 (2025年度)
• 配分額: 3,640千円 (直接経費: 2,800千円、間接経費: 840千円); 2026年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円); 2025年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
• キーワード: 乳癌 / 遺伝子変異 / シングルセル解析 / 空間解析 / 治療抵抗性

研究開始時の研究の概要

術前薬物治療の適応となる乳癌では、一部のサブタイプでは病理学的完全奏効 (pCR) を達成できない場合 (non-pCR) の予後は不良であり、non-pCRを予測するバイオマーカーの探索と有効な治療法の開発が急務である。我々はこれまでの乳癌臨床検体のシングルセルRNAシーケンス (scRNA-seq) により、癌はコピー数異常 (CNV) が不均一であり、そのうちの一部が薬物治療抵抗性や遠隔転移に関与することを示唆する結果を得てきた。本研究では最新のscRNA-seqおよび空間解の技術を用いて、術前治療前後での乳癌のCNVを一細胞レベルで比較解析し、治療抵抗CNVの特定を目指す。