研究課題
若手研究
肝細胞癌はMASLD/MASHを背景とした発癌の増加により限定的な減少に留まり、依然多くの肝切除を要している。肝切除の予後不良因子としてサルコペニアが取り沙汰されてきたが、MASLD/MASHの運動療法において鍵となる分子として骨格筋から分泌されるmyokineが注目され、サルコペニアによる予後不良の機序との関連が示唆される。myokineは抗炎症効果を持ち、代謝に対して促進的に働き脂肪性肝障害を改善させるとされているが、肝切除後の肝臓においての作用は明らかではない。本研究では肝切除後の肝臓における各種のmyokineのプロファイルと影響、機能を解析し、抗炎症効果、肝再生への影響の解明に迫る。