研究課題
若手研究
大腸癌に対する抗癌剤治療において、最初は効果があっても、治療中に徐々に出現してしまう薬剤耐性(効果の低下)は医療現場において大きな問題である。今回、HSP27という体内に存在する物質が、この薬剤耐性出現という現象に関与している可能性について研究する(特に大腸癌において最も頻用される5-FUという抗癌剤に対する耐性)。HSP27には既に阻害薬(体内に存在する量を減少させる薬剤)が存在するため、今回の研究結果次第では、耐性の出現を遅らせたり緩和するような新しい治療の選択肢をお届けできる可能性がある。