研究課題
若手研究
膵癌肝転移の分子メカニズムの解明と制御は大きな課題である。近年、小さな非タンパク質コード化リボ核酸であるマイクロRNA(miRNA)が、ヒトの癌を含むさまざまな疾患で重要な役割を果たすことが知られている。本研究では、癌細胞の浸潤・転移に寄与する炎症性転写因子であるnuclear factor-kappa B(NF-κB)の阻害剤で膵癌肝転移を抑制した際に変動したmiRNAを解析することで着目したmiRNA-145a-5pを介した転移メカニズムを分子生物学的に解明し、膵癌に対する革新的な治療法の開発を目指す。