研究課題
若手研究
肺移植は末期呼吸不全に対する根治的治療法であるが、肺移植後の安定した長期生存のためには、慢性拒絶を誘発しない新たな免疫抑制法の確立が重要な戦略となる。肺移植後の急性拒絶反応は、移植後の短期成績に重大な影響を与え、ひとたび引き起こされるとその後の慢性拒絶の発症にも影響する。本研究は、抗炎症効果、細胞保護効果が確認されている新規エリスロポエチンアナログを用いた免疫抑制法をラット肺移植モデルに応用し、虚血再灌流障害や急性拒絶反応に対する新規治療法の確立を目指す。