研究課題
若手研究
肺がんに対する縮小手術の増加に伴い、腫瘍の位置を術中に正確に把握する技術が求められています。肺は柔らかく変形しやすい実質臓器であり、胸膜変化を伴わない小型結節は視診や触診による同定が困難です。本研究では、術前CT画像から得た三次元肺構造を術中の胸腔鏡映像と数理的に融合し、腫瘍の位置をリアルタイムに表示することで、切除マージンの確保を支援するシステムを開発することを目指します。さらに、術中の肺変形に追従し表示位置を補正するアルゴリズムを導入し、前処置を必要としない再現性の高い腫瘍同定技術の確立を図ります。