研究課題
若手研究
悪性の原発性脳腫瘍である神経膠腫(グリオーマ)に対し、血管新生阻害剤の有効性が報告されているが、治療初期より不応性を示す症例や、耐性を獲得する症例が存在し、十分な治療効果が得られていない。この治療抵抗性には、腫瘍由来の血管内皮細胞(血管擬態: Vasculogenic mimicry (VM))の関与が報告されているが、腫瘍細胞が分泌するエクソソームによる微小環境内の細胞間情報伝達がその形成に重要な役割を果たしている可能性を疑っている。本研究は、グリオーマオルガノイドモデルを用い、腫瘍構成細胞由来エクソソームを解析対象とすることで、VM形成機序を明らかにし、治療抵抗性克服につき模索する。