研究課題
若手研究
ホウ素中性子捕捉療法（BNCT）は、ホウ素化合物を腫瘍細胞に取り込ませ、中性子を照射することで選択的に腫瘍細胞を破壊する粒子線療法である。BNCTは難治性がんに対し、非侵襲的な先端治療法として高い注目を集めている。本研究の目的は、テーラーメード型のホウ素薬剤を創製し、BNCTの治療効果を飛躍的に向上させることである。エクソソームは、その免疫制御能力、細胞機能制御分子の内包、そして生体安全性において圧倒的な優位性を持ち、腫瘍細胞へのホウ素の選択的かつ効率的な送達を可能にする。本研究では、脳腫瘍治療におけるエクソソームの有用性を評価し、BNCTの治療効果を最大化することを目指す。
