研究課題
若手研究
IDH変異は成人の浸潤性神経膠腫の発生に関わる最も重要な変異の一つである。変異型IDHによりα-KGから産生された2-HGは、腫瘍化の原因となると共に、腫瘍免疫の抑制に働くことが報告されている。本研究では、造影病変のないIDH変異型神経膠腫でも定量的磁化率マッピング (QSM)を解析して得られた酸素摂取率 (OEF)に腫瘍内局在があることに着目した。OEF上昇は低酸素環境を示唆しており、このような腫瘍内環境の違いが2-HGや遺伝子発現、エピゲノム、また微小免疫環境に与える影響を解明することを本研究の目的とした。またその違いが治療反応性にどのように影響するかを解析することとした。