研究課題
若手研究
脳動脈瘤に対する血管内治療デバイスの進歩は目覚ましく、近年はより低侵襲な治療が可能である。いずれのデバイスも瘤内への血流を阻害・停滞させることで、瘤内血栓化および瘤柄部の新生内膜形成を惹起し治癒を得ると考えられているが、新生内膜形成に関わる細胞の役割や被覆の機序については不明確で、特に高齢者における高い不完全閉塞率が問題である。本研究では、動脈瘤治癒に向けた血管内皮細胞再生の制御因子の同定を目的として、ファイトケミカルを軸に、 血管内皮細胞、 血管平滑筋細胞、 血管内皮前駆細胞、 間葉系幹細胞よりパラクラインに分泌される因子を探索し、その相互作用と動脈瘤モデルへの効果を解析する。