研究課題
若手研究
腰痛の主たる原因となる脊椎椎間板変性は、現在でも有効な治療法が確立していない。椎間板内部は高静水圧環境にあり、日常の体動や姿勢の変化により静水圧も変化することが知られている。TRPV4は浸透圧センサーとして同定されたチャネル型レセプター(主にCa2+)で、椎間板では細胞外基質や炎症系サイトカインとの関与が報告されているが、その働きは十分解明されていない。今回、TRPV4の活性化が椎間板内恒常性維持に寄与していると仮説を立て、TRPV4の椎間板内での役割を明らかにし、治療ターゲットとしての将来的な臨床応用に向けて、細胞実験、生体外組織培養実験、動物実験を計画した。