研究課題
若手研究
椎間板障害は、全年齢層に発症する整形外科における代表的疾患であり、腰痛や下肢痛を伴い社会経済活動に支障をきたす要因となる。高い有病率の一方で、病因に対する直接的な治療法は未だ確立されていない。この現状に対し、組織変性度に応じて、骨髄由来間葉系幹細胞、骨髄濃縮液、多血小板血漿(PRP)を選択する「患者適合型椎間板再生治療」の構築を目指している。この中でPRPは低侵襲、低コスト、簡便性を有する再生医療として注目されているが、その詳細な性能評価や機序に関しては未解明な点が多い。本研究ではPRPを利用した椎間板再生治療の実現を見据え、組織再生の性能評価およびその機序を明らかにすることを目的としている。