研究課題
若手研究
転移性Ewing肉腫は非常に予後不良で標準治療が確立されておらず、新規治療開発が望まれている。申請者はEwing肉腫の融合遺伝子EWS/FLI1がネオアンチゲンであることに着目し、HLA-A*0201拘束性EWS/FLI1特異的iPS細胞由来EWS/FLI1特異的CTLを作製、高い細胞傷害活性を証明した。その際に同定した細胞傷害活性の高いT細胞受容体(TCR)αβ配列を用いて、他家TCR-T療法に発展させることを着想したが、そのためには低免疫原性である必要がある。本研究では、高い抗腫瘍効果を維持した低免疫原性の他家TCR-T療法の開発を目指し、最適なゲノム編集法とその機序を検討する。