研究課題
若手研究
申請者らは、滑膜炎および変形性関節症(OA)における代謝変化、特に嫌気性解糖系の亢進が炎症に関与することをin vitroで示してきた。今後は滑膜炎モデル動物を用いたin vivo検証が不可欠である。本研究では、嫌気性解糖系阻害剤が滑膜炎および続発するOAに対して予防・治療効果を持つかをin vivoで明らかにし、新規治療薬の開発を目指す。代謝経路を標的とした治療は前例が少なく、高い独創性を有する。OAは慢性炎症を背景とする全身性疾患と捉えられており、糖代謝制御による介入は新規性が高い。RA有病率の高い日本において、治療薬開発への期待も大きく、本研究の社会的・臨床的意義は非常に高い。