研究課題
若手研究
局所進行/転移性尿路上皮癌に対し、抗体薬物複合体であるエンホルツマブベドチン(EV)が使用可能となり生存期間の延長を認めている。EVの長期使用に伴い耐性化が問題になると推測されるが、その機序は不明な点が多い。ラトロフィリン3(LPHN3)はGタンパク質共役型受容体の1つで、その高発現が膀胱癌の発癌、増殖・進展だけでなく、予後の悪化にも関連すると報告されている。しかし、膀胱癌のEV耐性化においてLPHN3がどのように作用しているかは明らかではない。本研究では膀胱癌のEVの感受性・耐性に、LPHN3を含むpathwayがどう関連するか明らかとし、新規治療のターゲットとなりうるかを検討する。