研究課題
若手研究
胎盤由来の細胞外小胞(EV)は、細胞間輸送体として胎盤-母体間コミュニケーションに重要な役割を担っています。近年、新たな細胞間輸送体としてEVよりも小さな非小胞性細胞外ナノ粒子(ENP)が報告されました。本研究は①胎盤由来ENPの細胞間輸送における分子動態の解明、②妊娠高血圧腎症(PE)胎盤・血液由来ENPによる母体への影響、③PEに対する早期バイオマーカーおよび重症度予測因子としての有用性の検討です。これにより、ENPを介したPE病態形成メカニズムを解明し、合併症に対する予知・診断・治療に向けた画期的なシーズ創出に繋がることが期待できます。