研究課題
若手研究
HPV関連中咽頭癌は、主に扁桃の陰窩から発生するため表面からの観察が難しく、頸部リンパ節への転移も来しやすいことから、しばしば原発不明頸部転移癌(CUP)の様相を呈する。CUP症例に対し扁桃摘出術(+頸部郭清術)を行った場合に原発巣を指摘できる症例は約40%とされる。残りの60%の中には、従来の病理検査では診断できないほど微小な癌を有する患者が含まれると考えられる。本研究では、CUP症例の摘出扁桃を透明化し、3次元で免疫染色を行うことで、微小な原発巣を同定することを目指す。さらに、これらの微小ながら転移を有する、即ち転移能の高い病変を3次元的に解析し、転移予測マーカーを探索する。