研究課題
若手研究
好酸球性副鼻腔炎(ECRS)は2型炎症を病態形成の主軸とし、粘液線毛機能の著しい障害を特徴とする。申請者らはECRSの鼻茸上皮で平面極性を制御するWDPCPの発現が抑制されることを発見した。本研究では、粘性の亢進に影響されにくいin vivoモデルとして、高粘性環境に耐性を持つ線毛軸糸を脱ポリグリシン化した“線毛ヒト化マウス”を用いて疾患モデルを作製し、2型炎症による平面極性障害の機序を解明する。本研究は粘液線毛機能の再生を目的とする線毛上皮をターゲットとしたECRSに対する新規治療法の開発につながることが期待される。