研究課題
若手研究
真菌性角膜炎はコンタクトレンズの無理な装用、ステロイド剤の長期点眼により起こり、感染性角膜炎の5-10%を占める。真菌性角膜炎は起炎菌により、抗真菌薬単独での治療が難しく、重症例では失明に至るため、可能な限り早く複数の抗真菌薬を投与する必要がある。申請者は、3Dバイオプリンターを用いた眼科用フィルム製剤に着目した。3Dバイオプリンターは、複数の薬物を含有すると同時に、患者の目の大きさや形に合わせた製剤の作製に好適である。本研究では、起炎菌に応じた真菌性角膜炎に対して、3Dバイオプリンターを用いて複数の抗真菌薬を含有させた可溶性フィルム製剤を開発し、治療効果の最大化と副作用の最小化を目指したい。