高転移性高浸潤性口腔癌患者の5年生存率は約40%であり、近年の著しい治療技術の発達にも関わらず依然として厳しい状況にある。口腔癌細胞の浸潤や転移には癌細胞のみならず、周囲の間質も関与していることが明らかになっている。しかし口腔癌細胞の高転移性高浸潤性獲得の詳細なメカニズムは未だ解明されていない。近年、線維性コラーゲンであるⅤ型コラーゲンの発現が舌扁平上皮癌患者で上昇し、さらに乳癌細胞では癌細胞の増殖能や運動能に影響を与えていることが報告された。本研究では、口腔癌細胞の高転移性高浸潤性獲得メカニズムとⅤ型コラーゲンとの関連を解析し、高転移性高浸潤性口腔癌の克服のための情報を提供することを目指す。
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