研究課題
若手研究
サルコペニアは加齢による筋肉量減少および筋力低下のことを指し、QOLに密接に関係する。原因は加齢以外にも様々な疾患が関与する可能性があり、近年は骨粗鬆症との関連が指摘されている。つまり、本病態は筋の異常のみならず、それに連動する硬組織をも含んだ複合的疾患といえる。そこで、筋の骨への付着部を『筋-腱-骨複合体』とする1つの機能的器官として捉え、骨形成不全を示す低ホスファターゼ症マウスを用いて骨疾患発症時におけるこの複合体の器質学的変化を解析し、本症の病態を解明する。本研究により硬組織の器質的変化が周囲軟組織へと波及する連動的器質破壊の機構を解明し、新規治療法創出へ向けた研究基盤の構築を目指す。