研究課題
若手研究
根尖性歯周炎は、根管内の細菌感染が根尖歯周組織に波及することで発生する炎症性疾患であり、根尖部の歯槽骨吸収を伴う。ゴマなどに含まれるリグナンの一種であるラリシレシノールは、抗酸化酵素の誘導作用や抗炎症作用がある。骨芽細胞の分化や増殖は、骨組織の修復に重要であり、マウス骨芽細胞様細胞 (MC3T3-E1細胞)において、抗酸化酵素発現の上昇は骨芽細胞の分化を促すとされている。本研究では、MC3T3-E1細胞における抗炎症効果の解析、抗酸化酵素の発現および骨芽細胞分化に与える影響の解析を通して、ラリシレシノールの効果を検証し、将来的な根尖性歯周炎治療の臨床応用への基礎とする。