研究課題
若手研究
外分泌腺が標的となる自己免疫疾患のSjogren's syndrome(SS)は、腺組織における導管周囲への単核細胞浸潤が診断基準の一つとなる。一方で病理組織学的にSS病態の進行・増悪により唾液腺への脂肪細胞浸潤が目立つことも知られているものの、唾液腺の脂肪化と疾患がどのように関係しているのかについては不明である。そのため本研究では脂肪細胞へ分化可能な間葉系幹細胞に着目し、SS患者唾液腺における脂肪化のメカニズムを明らかにすることを目的とした。具体的にはヒト間葉系幹細胞株から分化させた脂肪細胞を用い、唾液腺に浸潤するマクロファージなどの免疫担当細胞とどのような相互作用があるのか検討を進める。