研究課題
若手研究
口唇口蓋裂は生まれながらに上口唇や口蓋に裂隙を伴う疾患であり、見た目の問題や機能的な障害を呈する場合がある。主に幼少期に外科手術を行い改善に努めるが、特に口蓋裂患者においては言語機能の異常がしばしば生じる。現在、その評価・治療は言語聴覚士に委ねられており、個々の力量や専門性に依存している状況である。また、対面で行わねばならないという制約もある。我々はこれまで、音声データからの評価が可能な、ニューラルネットワーク(AIの一種)を用いた評価装置を開発してきた。本研究では、本装置を用いて言語聴覚士の業務の補助や遠隔評価システムの体系を構築し、その有用性を検討する。