研究課題
若手研究
歯周病は成人の約半数が罹患する慢性炎症疾患であり、全身疾患のリスクを高めるため、その予防と治療は重要な課題である。植物性フラボノイドは強力な抗酸化作用を有し、炎症反応を抑制することで歯周病の進行を防ぐ可能性がある。さらに、D-アミノ酸は免疫細胞に有益な影響を与え、特定の病原菌を抑制する効果が確認されている。本研究では、①フラボノイドの抗炎症効果とD-アミノ酸の病原菌抑制効果の作用機序、②両物質を組み合わせた場合の相乗効果を明らかにし、歯周病の新たな予防・治療法の探索を行う。この研究により、歯周病のみならず、関連する全身疾患のリスク低減にも寄与する新しい知見が得られることが期待される。