研究課題
若手研究
ICU獲得性筋力低下(ICU-AW)の病態のひとつである重症疾患ミオパチー(CIM)はICU-AW患者の半数以上に発生するといわれ,短期間で重篤な筋萎縮が進行していく.また,CIMの発生には複数の要因が関与し,その発生メカニズムは複雑多岐に渡ることから,効果的な介入戦略の確立が立ち遅れており,CIMに対する有効な予防戦略は未だ開発されていない.本研究では,CIMに酷似した実験動物モデルラットを用いて,CIMに対する骨格筋電気刺激療法(EMS)の至適刺激条件を決定するとともに,EMSの生物学的効果を組織学的・生化学的・分子生物学的手法を用いて検索する.