研究課題
若手研究
脊椎圧迫骨折は高齢者に多く発生し、二次的に起こる脊柱後弯変形はバランス能力の低下や腰背部痛を引き起こし、日常生活動作を著しく低下させる要因となる。後弯変形の原因としては、多裂筋の萎縮や脂肪浸潤が関与しており、骨折後早期からの予防が重要である。しかし、安静の必要性や抗重力姿勢での疼痛により、運動療法による多裂筋の強化は困難である。磁気刺激は疼痛を伴わずに深部筋への筋収縮を誘発できる治療法であり、多裂筋に対する有効な介入となる可能性がある。本研究では、脊椎圧迫骨折後早期の高齢者を対象に、磁気刺激の効果的な刺激方法を確立し、多裂筋の萎縮および脂肪浸潤の予防に寄与する治療法の構築を目的とする。