研究課題
若手研究
今日、競技力向上や短時間で効率的に健康増進等を図る手段として高強度の運動を複数回繰り返す高強度間欠的運動が広く行われている。一方、このような運動後には動脈血圧が運動前より低下する運動後低血圧が起こり、起立性失神やそれに伴う骨折などが生じる危険性があるため、そのメカニズムの解明は急務である。高強度運動後には代謝量以上に換気が亢進し、動脈血二酸化炭素分圧(PaCO2)が低下する。しかしながら、PaCO2低下がどのように運動後低血圧を引き起こすかは不明である。そこで、本研究はPaCO2低下に着目し、①換気量低下の影響、②交感神経活動の影響および③中枢化学受容器の感受性と個人差について検討する。